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医師紹介
院長 良田 麗明
皆さん、こんにちは。院長の良田です。
木曜、日曜を除き、毎日クリニックで診療しています。
いつもは聞き手役ですが、皆さんがご相談しやすいようここで自己紹介いたします。
私は、法学者(国際公法専攻)の父と医師の母の間に長男として生を受けました。明治生まれの父は、「戦後の暗い日本を照らす人となれ」と、いささか大きすぎる期待とともに「黎明」と私を命名したのですが、役所の漢字制限で受理されず私の名前は「麗明」となりました。人生初のハプニングです。母は細菌学の研究に没頭していた大学の教室を離れ、間もなく内科・小児科を開業しました。これらの両親の背景により、二つの悩みが生じました、一つの悩みは、明治生まれの両親と、昭和生まれの自分とのギャップであり、もう一つは、父と母の職業の間にはさまり人生の方向性、職業を決める葛藤でした。この大きな二つの葛藤は、自分の職業選択と同一性を作るハードルとなりました。結局私は、母と同じ職業を選び、医者となり、父に近い社会性、精神性を含む意味で精神科を選びました。こうして、この葛藤を妥協形成することで改善をはかったのです。そして、小此木啓吾先生に師事し、精神分析を研究、精神医学と入院治療を学びました。
以後20余年間、入院治療を中心としたカウンセリングや精神療法の診療に携わり、こころの中だけを扱う精神分析だけでは患者さんを手助けできないと考え、日本芸術療法学会、日本集団精神療法学会に参加し、日本デイケア学会の立ち上げにも参画しました。その流れの中で、重装備の入院治療ではなく、より軽い手助けでも良くなるはずの患者さんが援助されていないことを痛感し、もっと気軽に利用できる身近なクリニックの必要性を感じるようになりました。
1998年7月。心療内科、精神科のクリニックがなかった自由が丘にクリニックを開設。当初はデイケアの施設も併設しようと考えましたが、地域に既にある資源を活用しながら、より広く地域に関わることでデイケアの機能は達成されると思い、クリニックだけで診療を行うことにしました。2000年以降は、発達障害の数の多さに驚き研究に力を入れています。
診察の際は、診察中の悩んでいる患者さんの症状を理解するだけでなくその人の生き方、考え方などトータルな人格をつかむようにしています。そして患者さんに合う治療法で不調を乗り越え自分を大切にするこころを取り戻し、幸せな生活を送れるようになってほしいと願っています。
人生にはさまざまなハプニングがあります。思い通りにいかない、学校、仕事や家庭などでのストレスから、身体やこころに不調が生じます。近年、研究開発の進歩でこころの病気に良い影響を与える薬が開発され薬物療法により早期の症状改善も望めます。しかし薬ではなく時間をかけた精神療法が良い影響を与える場合もあります。身体の病気と同様、なによりも、あまりこじらせない状態で早期に治療を始めることをおすすめします。
略歴
1948年生まれ
- 1974年
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東京医科大学 卒業
慶應義塾大学医学部精神科 入局
精神分析の研究 - 1975年
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八王子駒木野病院
慢性統合失調症、
アルコール病棟 勤務 - 1977年
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川崎武田病院
境界人格障害 入院治療
作業療法およびデイケア担当 - 1998年
- 自由が丘メンタルクリニック開業
発達障害の研究 - 2005年
- 自由が丘カウンセリングルーム開設
- 2022年
- 自由が丘カウンセリングルーム閉鎖
元 成城学園学生相談室 嘱託医(1977~2016年)
元 明治大学学生相談室 嘱託医(1978~2019年)
元 成城短期大学非常勤講師
元 日本デイケア学会幹事
所属学会
現 ADHD学会
元 日本精神分析学会
元 日本芸術療法学会
元 日本集団精神療法学会
元 日本精神神経学会
元 日本レジャー・レクリエーション学会
元 デイケア学会